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商品説明
いま戦前回帰の企てが顕著になっている。治安維持法は市民刑法から治安刑法への転換の象徴であった。戦後、法の廃止に逆らい、治安維持法下の諸制度は「戦時の衣」を「平時の衣」に切り替え、例外から原則の制度に逆転し、拡大されることになった。共謀罪が創設され、いま大きく変容しつつある日本の刑事法を問う。
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収録内容
1 | 第1章 拡大し続ける規制(治安維持法の制定―大正十四年 |
2 | 緊急勅令という禁じ手―昭和三年改正 ほか) |
3 | 第2章 市民刑法と治安刑法(戦前における刑法の歩み |
4 | 無視される基本原則 ほか) |
5 | 第3章 戦時から平時へ(検察官司法の温存 |
6 | 捜査官の強制処分権 ほか) |
7 | 第4章 「犯罪の予防」と「犯罪者の更生」(戦後の「転向」政策 |
8 | 施設と社会での保安処分) |
9 | 第5章 共謀罪―平成の治安維持法(四度目の正直 |
10 | 無限定な要件 ほか) |