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商品説明
同調圧力が強い日本社会における「ひとり」。彼らが異質な存在としてみなされる一方で、現実の日本の都市には、カプセルホテル、ひとりカラオケ、ひとり焼肉店など、ひとり客向けの商業施設が溢れかえっている。そもそも孤独と自由が背中合わせの都市生活では、「ひとり」でいることこそ、歴史的にも“正常”だったはずだ。今日ではさらに、「ひとり」が存在する空間は、モバイル・メディアの普及を受けて増殖し、新しい形態へと進化を遂げつつある。その新しい特性とは何か。「みんな・絆・コミュニティ」へと世論が傾くいま、ひとり空間の現況と可能性を、いまいちど問い直す。
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収録内容
1 | 序章 『孤独のグルメ』の都市論 |
2 | 第1章 ひとり・ひとり空間・都市 |
3 | 第2章 住まい―単身者とモビリティ |
4 | 第3章 飲食店・宿泊施設―日本的都市風景 |
5 | 第4章 モバイル・メディア―ウォークマンからスマートフォンまで |
6 | 終章 都市の「ひとり空間」の行方 |