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商品説明
たとえば、後期ウィトゲンシュタインの代表作『哲学探究』二〇〇番代で主題化される私的言語の問題は、その原基形態が『青色本』の議論にある。後期に向かう哲学的思考の端緒とも言うべき『青色本』を、著者は「天下の奇書」と評しつつも、細部にわたって徹底的に、かつ詳細に考え抜く。そこで見えてくる独我論の相貌とは。渾身の哲学的批判の書。
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収録内容
1 | 哲学における達成とは |
2 | 私的体験が素材となって実在が構成されていると言いたい誘惑 |
3 | 語は対比項なしに使われえないか |
4 | ただ私自身の体験だけが実在すると言いたい誘惑 |
5 | だが他人も「まったく同じこと」が言える |
6 | 世界の素材としてのエーテル状の私的体験 |
7 | ウィトゲンシュタイン的独我論 |
8 | ウィトゲンシュタイン的独我論の永井的拡張(付・コウモリだったらどんなかな) |
9 | 私と世界をつなぐすべての出発点 |
10 | 「自分の感覚を記述するのに回り道をせざるをえない」〔ほか〕 |
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