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商品説明
本書は19世紀アジアの経済発展をグローバルヒストリーの観点から検討する。従来、欧米中心の近代世界システムに従属的に包摂されたとされるアジアを、南・東南・東アジアでの農業開発・工業化に着目し、アジアの相対的自立性の観点から再考、20世紀後半の「東アジアの経済的再興」の起源を明らかにする。18世紀の「大分岐」により19世紀が「ヨーロッパの世紀」になったとのポメランツ「大分岐」論を相対化する意欲作。
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収録内容
| 1 | 第1部 19世紀を再考する(アジアからみる19世紀像再考 |
| 2 | インドと19世紀の世界経済 |
| 3 | 19世紀のアメリカ帝国) |
| 4 | 第2部 アジアにおける工業化の端緒(19世紀末インド綿紡績業の発展と「アジア間競争」 |
| 5 | 近代中国における機械工業の発展―1860‐90年代の上海造船業を中心に |
| 6 | アジア石炭貿易における日本とインド) |
| 7 | 第3部 アジアにおける農業開発(19世紀アジアの農業開発の評価をめぐって |
| 8 | インドネシア・北スラウェシにおけるコーヒー栽培―19世紀半ばにおける「自主栽培」の発展と貨幣経済の深化 |
| 9 | タイ米経済の発展と土地法―1901年土地法制定とその影響 |
| 10 | 世紀転換期のインドシナ北部山地経済と内陸開港地―「華人の世紀」との連続性に注目して |
| 11 | ロシア極東の経済発展と農業移民―人口移動から見たロシア帝国と東アジア) |
