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商品説明
武家政権は、将軍となる武家に幅広い支持が集まることによって成立する。将軍となる武家には、何が必要だろうか。まずは武力でほかを圧倒することだろうが、それだけでは政権として継続するのは難しいだろう。統率する者として、ほかの武家とははっきり異なる正統性をもつこと、言い換えれば権威の確立が求められる。室町幕府の場合、樹立した足利尊氏・直義兄弟、およびそれを支持する者たちは、権威の確立にどのように腐心しただろうか。ふたりは最後には対立してしまうが、共同で何をめざしたのか、という視点から、権威確立のようすを概観してみたい。加えて、ふたりによる草創期は、のちの幕府にどのように位置づけられたか、にもふれる。
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収録内容
1 | ふたりによる統治 |
2 | 1 生誕から政権樹立まで |
3 | 2 足利氏権威の向上 |
4 | 3 政策とそれぞれの個性 |
5 | 4 ふたりの対立とその後 |
6 | 5 ふたりの死後 |