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商品説明
太平洋戦争開戦の一年前に九一歳で亡くなった西園寺公望は、明治・大正・昭和の三代の天皇に仕え、日本近代の大変動を生き抜いた政治家であった。本書は、彼の長い長い生涯を概観することはしない。もっぱら、なぜ西園寺が「最後の元老」となったのかという問題に集中する。時間的にいえば、大正中期から昭和初期の一〇年ほどの時期が取り扱われるにすぎない。しかし、この問題を解き明かさなければ、議会政治の出現を想定していない明治憲法のもとで、いかにして政党政治が定着できたのかという問に答えることはできないのである。
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収録内容
1 | 最後の元老 |
2 | 1 元老の役割 |
3 | 2 御下問範囲拡張問題 |
4 | 3 元老は園公で打止め |
5 | 4 西園寺「最後の元老」となる |
6 | 5 元老と政党政治 |