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商品説明
フランス美術界で創出され、文化史上のトピックとなった“ニグロ芸術”。間大陸的な文化摩擦を被ってきたこの概念は一方で、ハーレム・ルネサンスやネグリチュードといった黒人文化運動において自らのアイデンティティを示す「抵抗のための武器」にもなりえた...。同時代の文脈から諸言説を読み解き、支配と抵抗の歴史を反省的に再構築する。
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収録内容
1 | 思想文化史のなかの「ニグロ芸術」 |
2 | 第1部 「ニグロ芸術」の創出と変化(「未開芸術」と西欧文明 |
3 | 「ニグロ(芸術)」を語る主体) |
4 | 第2部 「古さ」と「新しさ」をめぐる言説(古さと起源 |
5 | 人種理論における芸術と黒人―エリー・フォールによるゴビノー解釈 |
6 | 植民地行政と「新しいニグロ芸術」―ジョルジュ・アルディ ほか) |
7 | 第3部 同意と拒絶をめぐる言説(ハーレム・ルネサンスにおけるアフリカ芸術 |
8 | アメリカからフランス領植民地地域へ―伝播する「リズム」 |
9 | サンゴールにおける「ニグロの魂」と「ニグロ芸術」 ほか) |
10 | 「未開芸術」の再考へ向けて |