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商品説明
啓蒙思想からドイツ観念論をへてヘーゲルに至る思弁哲学の展開過程に光を当てることにより、改めて「思弁とは何か」を問う意欲的な試み。第1部は啓蒙主義からドイツ観念論への移行期にヘーゲルが思弁的思考を哲学の核心に据えた動機を解明。2部では思弁が人間の教養形成とどのように関わりうるのかを考察し、3部は思弁的思考と客観的精神(人倫)の関係を分析。4部は『エンチュクロペディー』(1830年)における思弁の定義に即し、思弁的思考そのものの構造を明らかにする。
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収録内容
1 | 第1部 啓蒙から思弁へ(理性の光と影 |
2 | 常識と思弁のあいだ―ニートハンマーとヘーゲルの思索から ほか) |
3 | 第2部 思弁と教養形成(哲学と人間形成―ニートハンマーとシェリングの教養形成論をめぐって |
4 | 哲学の“学習”としての体系―ヘーゲルの教育観と哲学的エンチュクロペディーの関係) |
5 | 第3部 思弁と共同(ギリシア的共同原理と近代国家の接点―歴史哲学主題化以前のヘーゲル国家論 |
6 | ヘーゲルの「作品」論―個と普遍のあいだへの視座) |
7 | 第4部 思弁の視野(思弁的思考と弁証法―思弁哲学の困難と可能性をめぐるヘーゲルの視点 |
8 | 理性の思弁と脱自―ヘーゲルとシェリングにおける理性の可能性に関する考察 ほか) |