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商品説明
一九六九年、漱石論で文芸評論家として出発した著者が、『日本近代文学の起源』を経て八五年の『探究』連載を前に格闘した、哲学的評論二篇。否定に否定を重ねながら、“内部”に留まることを徹底して“内部”を自壊に導き、“外部”へ出ることをめざした本書は思想家誕生の軌跡であり、「驚くべき戦争の記録」(浅田彰)でもある。極限まで思考する凄味に満ちた名著。
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収録内容
1 | 内省と遡行(主知性のパラドックス |
2 | 下向と上向 |
3 | 知の遠近法 |
4 | 時と場所 |
5 | 作品とテクスト) |
6 | 言語・数・貨幣(基礎論 |
7 | 形式化と現象学的還元 |
8 | 代数的構造―ゼロと超越 |
9 | 順序構造―分裂生成) |
10 | 付論 転回のための八章―「探究」からの抄録 |
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