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商品説明
一九四六年、敗戦直後の石炭不足解消のために、北海道・美流渡炭鉱へ石炭増産隊として派遣された著者が、炭住の壁に見つけた啄木の歌。戦争中、異国の地での強制労働に苦しむ朝鮮人労働者の心を支えたであろう啄木とは何者か?国家権力の強大化が進んだ明治後期、人としての理想を求めてもがき続けた啄木の生涯と思想に、その短歌、詩、日記、書簡、評論から迫る。
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収録内容
1 | 第1章 小樽の雪の夜―食を求めて北へ北へ |
2 | 第2章 焼けつく夏と緑の戦い―ローマ字日記の世界 |
3 | 第3章 妻に捨てられた夫の苦しみ―生活の発見へ |
4 | 第4章 暗い穴の中で割膝をして―二つの事件と啄木 |
5 | 第5章 後々への記念のため―「大逆事件」との遭遇 |
6 | 第6章 知識人としての自覚―啄木の筆写作業 |
7 | 第7章 団結すれば勝つ―連帯の地平へ |
8 | 終章 1946年の啄木 |