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商品説明
虚と実のはざまにたゆたう普遍的な詩情を、卓越した言葉の芸で生み出し続けた久保田万太郎。だが、いままでは「下町の抒情俳人」と評して安んじて、他の近現代の俳句にはない万太郎俳句の「言葉の力/巧みな芸」を言葉で掬いあげることが叶わなかったのではないだろうか。だれもが感受するその特質と危うい魅力を、俳句の本質に迫りつつ、はじめて論じきった若手俳人の画期的評論。
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収録内容
1 | 序論 |
2 | 第1章(季語の伝統にどう向き合うか |
3 | 万太郎の中の「月並み」 |
4 | 非―イメージ |
5 | 万太郎の取り合わせ ほか) |
6 | 第2章(言葉の共振 |
7 | 緩急 |
8 | 言葉のコストパフォーマンス |
9 | 万太郎の時間意識 ほか) |
10 | 結論 万太郎俳句の未来 |