著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
民衆の外交政策への参加はいかにあるべきか。民主主義思潮高まる戦間期日本に、外交の民主化を模索した国民外交論がおきた。国際協調や不戦条約、移民問題などの外交課題から、議論の展開と破綻の要因を追究。外交の現実的利害調整を理解できない大衆と、操作できぬ民意に翻弄され諦観する選良―相反する両者の姿から、外交と民主主義の関係を問う。
関連記事
収録内容
1 | 大衆は外交に関われるのか |
2 | 第1部 国民外交の時代(渋沢栄一の渡米実業団―国民外交事始め |
3 | 国民外交の逆説―外交の民主化と国際協調主義 |
4 | 不戦条約再考―「人民の名に於て」論争の意味) |
5 | 第2部 移民と文明国標準(移民か棄民か―「文明国標準」の移民観 |
6 | 京大教授原勝郎の南洋観―「文明国標準」のライン |
7 | 島崎藤村の南米行―「国民外交」の視点から) |
8 | 第3部 迷走する新秩序(「脱欧入亜」の同床異夢―アジア・太平洋地域協力の予兆 |
9 | 小村寿太郎へのオマージュ―古典外交論者にとっての新秩序論 |
10 | 金子堅太郎の「国民外交」―回顧される明治) |
11 | 外交と民主主義のゆくえ |