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商品説明
マン・レイ(1890‐1976)はタダイスム、シュルレアリスムなど20世紀の華々しい芸術運動の一員として理解されてきた。だが、絵画、写真、オブジェ、映画など、媒体にしばられることなく機智と謎に満ちた創作を続けた彼の思想は、そうした時流を超えたものだった。芸術には進歩がなく、それゆえ自身の作品は永続すると断言するマン・レイ。現代美術の問題を先鋭的に体現する芸術家マン・レイを再定義する。
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収録内容
1 | 1部 マン・レイの非芸術的活動(モード写真―境界の芸術家 |
2 | ポートレート写真―芸術界への参入のための戦略) |
3 | 2部 シュルレアリストとしてのマン・レイ受容(シュルレアリストの写真理解 |
4 | 写真キャプションとしてのシュルレアリスム) |
5 | 3部 芸術の価値基準―フランス・ドイツ・アメリカのモダニズムとポストモダニズム(一九二〇・三〇年代のマン・レイの写真についての記事を通してみるフランス型モダニズム |
6 | マン・レイのレイヨグラフとモホリ=ナジのフォトグラムの比較から考察するドイツにおけるモダニズム ほか) |
7 | 4部 マン・レイにおける芸術の価値基準(永続する作品―映画作品とモード写真をやめた理由 |
8 | 一九六〇年代の作品を永続させる方法―一九六六年の大回顧展にみる歴史化の拒否 ほか) |
9 | 5部 結論・美術史におけるマン・レイの位置づけ―抽象と具象のトランス・アトランティック |