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商品説明
『碧巌録』とは、北宋初期の雪竇重顕が古則百則に対して頌をつけた公案集に、北宋晩期の圜悟克勤が垂示・著語・評唱を加えた禅の教本である。「宗門第一の書」と称され、日本の禅にも多大な影響をあたえた。重層的な構造わ有する禅教本の最高峰を、本書では、言語による言語の解体行為という視点から、精緻に読み解いて行く。読者を巻き込みながら自在に展開する「文字禅」の世界とは何か。その魅力を平易に伝える画期的な入門書。
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収録内容
1 | 第1講 禅の根本問題(『碧巌録』というテキスト |
2 | 達磨、武帝をやりこめる(第一則) ほか) |
3 | 第2講 禅の言語論(言語における意味の剥奪 |
4 | 趙州の最高の道(第二則) ほか) |
5 | 第3講 禅の存在論(言語と存在 |
6 | 露呈する世界 ほか) |
7 | 第4講 禅の人間論(禅における主体と自由 |
8 | 禅における他者 ほか) |
9 | 補講 改めて『碧巌録』を読む |
10 | 付録(『碧巌録』全一〇〇則標題・登場人物一覧 |
11 | 現代語訳で読める禅語録) |