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商品説明
「時代の子」としてのカント。その実像とは―カントの超越論的観念論を17~18世紀の精神史の流れの中で捉え直し、明証必然的な理論を標榜しつつも、実は自然科学の知見を密かな基盤としていたことを明らかにする。
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収録内容
1 | 第1章 「独断のまどろみ」からの不可解な「覚醒」―「唯一の原理」への奇妙な道筋 |
2 | 第2章 ロックの反生得説とカントの胚芽生得説―カントが言うほどカントとロックは違うのか? |
3 | 第3章 カントはロックとヒュームを超えられたのか?―アプリオリ化の実像 |
4 | 第4章 そもそも「演繹」は必要だったのか?―自身の「経験」概念の絶対化 |
5 | 第5章 判断とカテゴリーの恣意的な扱い―カントの隠れ自然主義 |
6 | 第6章 空間の観念化とその代償―議論の浅さとその不整合の意味するもの |