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商品説明
滅びゆく浮世絵の歴史の掉尾に位置し、今なお鮮烈な印象を与え続ける月岡芳年(一八三九‐一八九二)。三十歳で明治維新に立ち会った絵師は、激動の時代を直視し、変転する「浮世」をリアルに描ききった―。報道、伝記・回顧録などの資料を博捜し、作品主題と構図に緻密な分析を加えることで、血肉を備えた一人の浮世絵師の人物像を浮かび上がらせる。
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収録内容
1 | 序 月岡芳年の肖像 |
2 | 第1部 月岡芳年の人物像(語られてきた月岡芳年 |
3 | 月岡芳年の人生―伝記資料を基に) |
4 | 第2部 月岡芳年と「幕末」(幕末の芳年―習作期の様相 |
5 | 「血みどろ絵」の時代) |
6 | 第3部 月岡芳年と「明治」(芳年と明治の「媒体」 |
7 | 「西南戦争錦絵」という媒体 ほか) |
8 | 第4部 月岡芳年と「江戸」(「月百姿」とその時代―「江戸への回帰」とその文化的背景 |
9 | 戻れない「江戸」への回帰―大判二枚続作品と掛物絵判を中心に ほか) |