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商品説明
大正教養主義の代表者・阿部次郎。その著『三太郎の日記』は自己の確立を追求した思索の書として、大正・昭和期の学生に熱烈に迎えられた。だが、彼の人生は、そこをピークに波乱と翳りに包まれていく―。本書は、同時代の知識人たちとの関係や教育制度から、阿部次郎の生涯に迫った社会史的評伝である。彼の掲げた人格主義とはいかなるものであったのか。落魄のなかでも失われなかった精神の輝きに、「教養」の可能性を探る。
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収録内容
1 | 阿部記念館 |
2 | 前途暗澹 |
3 | 捨てる神あれば拾う神あり |
4 | 運動部系vs.文藝部系 |
5 | 高等遊民の群に |
6 | 「ファースト・アベはなんにもしない」 |
7 | スターダムに |
8 | 岩波書店の看板学者になるも |
9 | 人格主義という倫理的前衛 |
10 | 雉も鳴かねば |
11 | 大学教授バブル |
12 | 小春日和の中の嵐 |
13 | 哲郎の憤怒と能成の毒舌 |
14 | 残照 |
15 | 三女の執念 |
16 | 次郎の面目 |