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商品説明
哲学史上の最難関『純粋理性批判』は刊行当時から難解とされた。無理解に憤ったカントはみずから要約版『プロレゴーメナ』を書き、以後この本が、初学者にもっとも薦められる入門書とされてきた。本書は『プロレゴーメナ』を読みながらカント哲学の根本を学んでいく。カントの何が新しかったのか?感性・悟性・理性とは何か?なぜひとは神の存在を考えるのか?なぜその答えは得られないのか?身近なたとえから説き起こし、カントの文章にじっくり向き合いながら有名な「コペルニクス的転回」の真価、「批判哲学」の使命を理解する。比類ない精確な読みへと読者を導く、王道のカント哲学入門書。
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収録内容
1 | 第1章 「序文」からカントの自負を読む |
2 | 第2章 「緒言」からカントの問い方を読む―『プロレゴーメナ』校訂の問題 |
3 | 第3章 「数学」がどうして可能なのかを問うてみる―感性論は論理学の外部 |
4 | 第4章 「自然科学」がどうして可能なのかを問うてみる―超越論的論理学とは |
5 | 第5章 コペルニクス的転回の射程 |
6 | 第6章 独断論的な形而上学を批判する |
7 | 第7章 理性の限界を見定める |
8 | 第8章 カント自身の「答え」を確認する |