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商品説明
たった一枚の紙幣にも、膨大な情報が詰まっていて、無限の「読み」の可能性を提供してくれる。ドルという紙幣とアメリカ文学作品の双方が、いずれも紙を媒介として、いかなるストーリーを紡いできたのか?
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収録内容
1 | 序章 ドルと紙幣のアメリカ文学―アメリカ紙幣と同時代文学の共振 |
2 | 第1章 J.S.G.ボッグスについて―紙幣と文学の比較研究のために |
3 | 第2章 複製への抵抗―バートルビーと貨幣、そして解釈 |
4 | 第3章 『ぼろ着のディック』の見た目/出現―読むこと、読まれることと社会的上昇 |
5 | 第4章 トウェインの書いたグラントのサイン―「どちらが夢か?」とサイン・主体・金銀複本位制 |
6 | 第5章 紙の上のエメラルド・シティ―『オズの魔法使い』と紙幣制度 |
7 | 第6章 ジャック・ロンドン有限会社―『暗殺局』における作者と資本主義 |
8 | 第7章 広告に似る男―『グレート・ギャッツビー』と時間と貨幣 |
9 | 第8章 ウィリアム・バロウズは地域通貨の夢を見るか?―紙幣に見るアメリカのグローバリゼーションとオルタナティヴ |
10 | 第9章 (E)X Marks the Spot―ポール・オースター『ブルックリン・フォリーズ』と9・11後のリアリティ |
11 | おわりに アメリカ紙幣は多様化できるのか? |