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商品説明
「現代詩の祖」と知られるT.S.エリオットが、ショパン、ワーグナー、レンブラント、ゴヤ、マネなど、バロック、ロマン派、印象派の音楽や絵画からの影響をいかに昇華させ、ストラヴィンスキーらに触発されてモダニズム文学の金字塔を打ち立てたのか。初期詩篇を読み解くことで、これまでのT.S.エリオット像が刷新される、画期的エリオット論!
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収録内容
1 | 第1章 「J・アルフレッド・プルフロックの恋歌」における「観察」と「恋歌」(エピグラフから読む「観察」 |
2 | プルフロックが隠したかったもの |
3 | 「恋歌」をめぐって) |
4 | 第2章 「ある婦人の肖像」における「音楽」と「絵画」(「室内楽曲」としての「ある婦人の肖像」 |
5 | 美術館としての「ある婦人の肖像」) |
6 | 第3章 「前奏曲集」「風の夜の狂詩曲」における「視覚」と「聴覚」の役割―主としてワーグナーの「ライトモチーフ」から読む(「前奏曲集」における「ライトモチーフ」的技法の萌芽 |
7 | 「風の夜の狂詩曲」と映画「ファントマ」―「街灯」の「ライトモチーフ」) |
8 | 第4章 『荒地』におけるワーグナーの三つの楽劇を中心として(タロット・カードの絵の役割とその特徴 |
9 | 『荒地』とワーグナーの三つの楽劇の「声」のポリフォニー) |
10 | 第5章 モダンでクラシカルな「音景」―『荒地』と『春の祭典』の「騒音」をめぐって(「雷鳴」―緊張と未解決の「不協和音」 |
11 | 「鐘」―複調性的な「不協和音」 |
12 | 「機械音」―不均整なポリリズムの「不協和音」) |