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商品説明
宣明暦から貞享暦へ。八二三年間の改暦の空白に終止符を打ったのは、保科正之から改暦を命じられた碁方の渋川春海であった。保科正之を囲むサロンには、吉川惟足、山崎闇斎らが集まり、『日本書紀』神代巻を解読し、そこに理想の世を求めていた。春海もまた改暦のための観測や暦算を行いながら、『日本書紀』を読み、神武天皇がつくった失われた古暦を求めた。暦の始まりを神武天皇即位とした春海の復古主義は、時をこえて神武紀元の皇紀をこの国に生みおとした。
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収録内容
1 | 1 暦と改暦 |
2 | 2 渋川春海と保科正之 |
3 | 3 改暦までの道のり |
4 | 4 改暦の社会的影響 |
5 | 5 春海と土御門泰福の交流 |