商品説明
徳川幕府最後の能吏。万延元年遣米使節として世界一周した先覚者であり、横須賀製鉄所を建設した日本近代化の先駆けであり、封建制から郡県制への壮大な構想をもっていた、徳川幕府下の優秀な官僚たちのなかでも最良の能臣小栗忠順は、それゆえに明治維新政府から恐れられ、斬殺された。上野介の義理の甥であり、小栗の復権と再評価に力を注いだ蜷川新が、同時代人や親族から直接見聞きした証言を含めた、彼にしか書けなかった小栗上野介の伝記、完全翻刻版。
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収録内容
1 | 小栗上野介の外交上の功績 |
2 | 小栗上野介の国防上の功績 |
3 | 小栗上野介の国の財政と経済に関する功績 |
4 | 小栗上野介の国内統一および郡県制創設の主張 |
5 | 最後の江戸城会議と小栗の官軍掃滅の作戦方略 |
6 | 小栗に科した虚偽の罪状と不法の斬首 |
7 | 小栗上野介に対する三宅雪嶺博士の批判 |
8 | 小栗の作戦方略に驚嘆した長藩の大村益次郎 |
9 | 小栗上野介と西郷隆盛との対照 |
10 | 小栗上野介と勝海舟との対照〔ほか〕 |