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商品説明
敗戦後の復興の光と影のなかで、『点と線』『ゼロの焦点』が書かれ、爆発的な人気を博し、推理小説に社会派という新たな流れをつくり出す。さらに、高度成長期へと続く時代のなかで、『海の牙』や『人喰い』、騒音公害を告発する『動脈列島』などの作品が生み出されていく―。ミステリーは謎解きが終われば、それで一応の役目は終わりとなるが、歴史のなかに位置づけることで、時代が抱える問題が鮮明に浮かび上がる。はたして、ミステリーは戦後社会をどう捉えてきたか。まったく新しい読み方で、一〇年ごとに時代を振り返る。
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収録内容
1 | 序章 ミステリーとは何か |
2 | 第1章 戦後の社会を書く―一九五〇年代まで |
3 | 第2章 戦後社会が個人に強いたもの―一九六〇年代 |
4 | 第3章 高度成長した社会の矛盾―一九七〇年代 |
5 | 第4章 新たな世代の価値観と家族の再生―一九八〇年代 |
6 | 第5章 時代に取り残された個人―一九九〇年代 |
7 | 第6章 グローバルな社会、そして問われる歴史―二〇〇〇年代 |
8 | 第7章 世界はどこへ向かうのか―二〇一〇年代 |
9 | 終章 ミステリーが語る戦後社会 |