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商品説明
厚見郡東島村(岐阜市)の有力農民出身者が、下級武士に取り立てられ出世もしていた。また田地を所有して年貢を納め、さらには商家に養子に出していた子を戻し跡継ぎにしていた。永井氏加納藩(岐阜市)下級武士の田辺家三代にわたる日記『見聞録』は、江戸後期より明治維新までの、加納城下はもとより全国的な動向から、家庭の事情まで広範囲に綴られていた。特に明治維新前後の動乱期はリアルである。この日記を読み解き、あまり知られていない下級武士の実態を明らかにする。
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収録内容
1 | 第1章 田辺政六時代(政六『見聞録』を綴り始める |
2 | 立身出世した政六の居宅 ほか) |
3 | 第2章 田辺辰吉時代(殿様より「御通り頂戴」にまで昇格した二代目辰吉 |
4 | 辰吉の家族の成長 ほか) |
5 | 第3章 田辺礼次郎時代(田辺家の相続を願い続けた辰吉の死去 |
6 | 明治維新を乗り切ろうとした礼次郎 ほか) |
7 | 終章 下級武士の存在形態(下級武士にかかる諸問題 |
8 | 百姓の身分から下級武士の階層へ ほか) |