著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
それは何のために、いかにして書かれたのか。消息文や楽書など、先行する様々なテクストとの格闘を通して、書記行為の可能性を広げていった『徒然草』の姿を時代のなかに描き出す。
関連記事
収録内容
1 | 「随筆」という陥穽 |
2 | 第1篇 『徒然草』「第一部」の始発―「消息」という方法(「消息」の時代―中世文学史のなかの『徒然草』 |
3 | 楽書の批評性―藤原孝道と「消息」 |
4 | 「文」の特質―阿仏尼と「消息」 |
5 | 「つれづれ」と光源氏―無聊を演じること) |
6 | 第2篇 『徒然草』「第二部」の転回―新ジャンルの創成(「よき人」の語り―不特定読者への意識 |
7 | つぶやく兼好―世継との交錯 |
8 | 心構えの重視―書記行為と「心」 |
9 | 「忍びやか」な精神―『徒然草』が目指したもの) |
10 | 付篇 各段鑑賞(第八九段―奥山に猫またといふ物 |
11 | 第一〇五段―北の屋陰に消え残りたる雪 |
12 | 第二三六段―丹波に出雲といふ所) |
13 | 随筆の誕生―式部から兼好へ |