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商品説明
平安期に成立した『古今和歌集』『伊勢物語』『源氏物語』などの作品は、文学的素養を支えるのみならず、行動規範としての教訓性や倫理性を示す「古典」として、とくに堂上と称された公家たちの知的基盤の形成に大きな影響を与えた。なかでも『古今集』に関する秘説の伝受は「古今伝受」と称され、王朝古典をめぐる様々な学問の頂点に据えられることとなった―。物語や和歌に関する注釈や講釈が盛んにおこなわれ、伝受の形式が整備されていった室町期から江戸初期にかけての学問形成の過程とその内実を、諸資料の博捜により考察。
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収録内容
1 | 第1部 和歌を読み解く―古典講釈の輪郭 |
2 | 第2部 和歌を伝える―古今伝受の伝書・儀礼・空間 |
3 | 第3部 歌の道をかたちづくる―御所伝受の形成と展開 |
4 | 第4部 歌の道と心のありよう―古典学の思索とその行方 |
5 | 資料篇 |
6 | 英文論考 A History of Readings:Medieval Interpretations of the Kokin wakashu |