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商品説明
Brexit(イギリスのEU離脱)は、統合史上初めて分裂という事態に直面することになる欧州に、そして世界に、何をもたらすのか?「主権回復」を選択したイギリスにより、長年にわたって築かれてきた統合欧州の「主権共有」システムは変容するのか?イギリスとEUの「レッドライン」(譲れない一線)とはそれぞれ何であり、それはいかに変遷してきたか?―EU研究の第一人者が、離脱交渉の優先順位、金融サービス貿易、北アイルランド国境問題という、交渉の帰趨を決めることとなった三つの重要分野に焦点を当て、詳細かつ明快に解説する。
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収録内容
1 | 序章 主権共有v.主権回復―EU残留と離脱 |
2 | 第1章 ブレグジット・オプションとレッドライン |
3 | 第2章 「離脱」をめぐるルールとポリティクス―何をどのように決めるのか? |
4 | 第3章 金融サービスをめぐるルールと対立―相互承認と同等性 |
5 | 第4章 北アイルランド国境問題をめぐるルールと対立―ハードな国境の回避とトリレンマ |
6 | 第5章 ブレグジット・パラドクス―英EU交渉の結末 |
7 | 終章 国家主権と欧州統合のゆくえ―主権共有の変容? |