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商品説明
浮世絵師の英泉は北斎を深く尊敬しその筆遣いを「慕倣」したという話が残っている。藤沢周平も同じ気持ちで長塚節の『土』を慕倣したのではないだろうか。慕うからこその模倣の痕跡―藤沢文学味読の新たな可能性を披露する。
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収録内容
1 | 序章 『蝉しぐれ』の甘さを引き締める『土』の隠し味 |
2 | 第1章 『土』を踏まえた人物造形 |
3 | 第2章 暗さの表現 |
4 | 第3章 「もの」で書かれる情念 |
5 | 第4章 自然と農村へのまなざし |
6 | 第5章 貧とユーモア |
7 | 終章 『漆の実のみのる国』:貧と闘う「文学」 |