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商品説明
フランスで長らく経度の基準とされてきた、パリ子午線。敬愛する詩人ジャック・レダの文章に導かれて、その痕跡をたどりながら、「私」は街をさまよい歩く。パリの郊外が抱え込む闇を抉り出したセリーヌやロマン・ノワールの書き手たちへの眼差し。断章で鮮やかに綴るエルヴェ・ギベールの肖像...。著者の作家としての原点を映し出す、初期傑作散文集。
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収録内容
1 | 1(子午線を求めて―ジャック・レダに) |
2 | 2(いちばん低い雲 |
3 | 象を説得すること |
4 | アンボワーズの春 |
5 | 美しい母の発見 |
6 | 距離について |
7 | 人恋しさについて |
8 | 変名について |
9 | 忘却の河) |
10 | 3(セリーヌとロマン・ノワールのための序章―『夜の果てへの旅』と郊外 |
11 | コンクリートの氷野―ロマン・ノワールと郊外 |
12 | ブゾンとラ・クルヌーヴのはざまで―セリーヌと郊外) |
13 | 4(長いあいだ、私は寝相が悪かった |
14 | ジャン・プレヴォーのために |
15 | 忘れられた軽騎兵 |
16 | カメレオンになろうとしているのに、世界はたえず私から色を奪っていく |
17 | 内なる港の光景 |
18 | 空虚の輪郭 |
19 | そして誰もいなくなった |
20 | ぼくの叔父さん) |
21 | 5(下降する命の予感―エルヴェ・ギベールをめぐる断章) |