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商品説明
西洋フェミニズムの「普遍的正義」の裏に、異なる文化への差別意識がひそんではいないか―。女性であり、かつ植民地主義の加害者の側に位置することを引き受け、「他者」を一方的に語ることの暴力性を凝視しながら、ことばと名前を奪われた人びとに応答する道をさぐる、大胆にして繊細な文化の政治学。
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収録内容
1 | 彼女の「正しい」名前とは何か |
2 | 1 「第三世界フェミニズム」とは何か(「第三世界」と「西洋フェミニズム」 |
3 | カヴァリング・ウーマン、あるいは女性報道 |
4 | 「女性割礼」という陥穽、あるいはフライデイの口) |
5 | 2 発話の位置の政治学(「文化」をどこから語るか |
6 | 「グローバル・フェミニズム」の無知 |
7 | 置き換えられた女たち―第三世界の女のエクリチュール―トリン・T・ミンハを中心に) |
8 | 3 責任=応答可能性(蟹の虚ろなまなざし、あるいはフライデイの旋回 |
9 | Becoming a Witness―出来事の分有と「共感」のポリティクス |
10 | 転がるカボチャ、あるいは応答するということ) |
11 | 「他者」の存在を想い出すこと |