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商品説明
あらゆる画面が我々を囲み、新たな「自然」となりつつある現在。文字情報に奉仕する映像と音に操られてしまわないために、我々はこの環境といかにして向き合うべきか。フレームの「内」と「外」、画面と音声の関係を軸に、ロッセリーニ、ブレッソン、ゴダール、ストローブ=ユイレ、さらにアメリカや日本の戦後映画をたどり、ロシア、南米、中東などの先鋭的な映画作家まで、「フレームの外へ」と分析の眼差しを向ける現代映画論。
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収録内容
1 | 「外」の発見に向かって |
2 | イン&アウト―顕微鏡とリレー |
3 | リアルというフレームの行方―「リアリズム」の流れを読む |
4 | フレームを閉じることと開くこと |
5 | 想像力は消えた―アメリカ映画史における追跡と撃ち合い |
6 | 「時代劇」から上演の映画へ |
7 | 『ミュリエル』から『和解せず』へ |
8 | ゴダール、小津から「ソ連映画」へ |
9 | 闇から浮上する身体へ―メディア批判の視点から見た第二次大戦後の日本映画 |
10 | 現代映画の軌跡―フレームとサウンドのクリティカル・ライン |
11 | メディア・イメージに抗って―エジプト・スペイン周辺、ラテンアメリカ現代映画 |
12 | トランスナショナルなメディア批判映画の現状 |