著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
「社会病理」、「精神科医療の対象ではない」と言われた時期もあったひきこもり問題ですが、今や子どもから中高年に至る当事者に対して、多くの領域の援助者が手を携えて緊急に取り組むべき課題となっております。しかし、ケースごとに強い「事例性」をもつ複雑さゆえ、支援のためには、ひきこもり問題の正確な理解、特有の技術や知識が必要とされます。本書は、精神科医でひきこもり問題の第一人者である著者が、最新のひきこもり問題のポイントと、必要とされる相談支援技術について、全18講にわたりレクチャーするものです。盛りだくさんな内容ですが、講義形式のため理解しやすく、一読で支援のためのヒントがいくつも得られるはずです。
関連記事
収録内容
1 | 第1部 ひきこもり問題を理解するために(「ひきこもり」という現象・用語の多義性 |
2 | 事例性概念について―ひきこもりケースに貢献するために精神科医に必要なこと |
3 | 「精神障害」「精神疾患」をどのように説明するか |
4 | 中高年のひきこもりについて) |
5 | 第2部 本人のアセスメントと支援(「その人」を理解すること |
6 | 不安の発達論的ヒエラルキー |
7 | 面接の質を高める―伝え返しや受容・共感・傾聴を卒業する |
8 | 支援の目標は何か |
9 | 転移・逆転移の使いみち |
10 | 支援関係を形成することが難しいケースについて |
11 | 支援の行き詰まりについて考える |
12 | 心理療法において生じる引きこもりへの対応 |
13 | 思春期臨床とネットワーク支援) |
14 | 第3部 家族のアセスメントと支援(家族相談の実際 |
15 | 危機状況における支援の方法論 |
16 | 子どもを自立させることが難しい家族とは |
17 | 家族同席面接のすすめ |
18 | 「親の話を先に聴いてほしい」という求めについて) |
close