著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
一言一句、目を凝らすようにして小説世界を追いかけると、ぴたりと符号する文字の並び、登場人物の変化、会話の妙、読者を巻き込む位相、そして他の作品への目配せ―バルザックの『人間喜劇』に張り巡らされた仕掛けが動き出す、冴え渡る読みの手ほどき!
関連記事
収録内容
1 | 活字に魅せられた男バルザック |
2 | 第1部 見つめる男たち(黄金の夢の彼方に―『ファチーノ・カーネ』の幻視 |
3 | 白い肩の向こうを覗けば―『谷間の百合』の意匠 |
4 | パリの高みから何を見たか?―ラスティニャックとリュシアン |
5 | 街角の視線―『鞠打つ猫の店』の構図 |
6 | 人を見る、人を知る―『ゴリオ爺さん』におけるvoirとsavoir |
7 | 死者の目、生者の目―『シャベール大佐』における「まなざし」 |
8 | 教会の一隅に祈る―『無神論者のミサ』の真実 |
9 | 絵の具の堆積の下に―『知られざる傑作』の変貌 |
10 | 独り者のコレクション―『いとこポンス』の面白さ |
11 | 虹の中の幸福―「トゥールの司祭」とは誰か?) |
12 | 第2部 見つめる女たち(無垢な瞳の魔法―『ユルシュル・ミルゥエ』の幻視 |
13 | 黄金の火に焼かれて―『ウジェニー・グランデ』における光 |
14 | 川揉み女の見たもの―『ラ・ラブィユーズ』、欲望の構図 |
15 | 性を見つめる―『いとこベット』の深淵 |
16 | ハートのクイーンの失敗―『ソーの舞踏会』の男と女 |
17 | 寄宿舎の窓から―『二人の若妻の手記』女の変貌 |
18 | 声とまなざし―『アルベール・サヴァリュス』のヒロイン |
19 | 不義にして富み高きは我にあっては浮雲の如し―『禁治産』に見る中国 |
20 | クレオール母娘のたくらみと恋―『結婚財産契約』の裏側 |
21 | 誘惑のディスクール―『県のミューズ』から『ボヴァリー夫人』へ) |
close