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天変地異はどう語られてきたか 中国・日本・朝鮮・東南アジア (東方選書)
串田久治/編著 青野正明/〔ほか著〕
2420円
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発売日 | 2020年02月発売 |
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商品説明
自然現象を善政か失政かのバロメーターとし、権力者に対する圧力としても機能させた儒教。地震は仏や菩薩の神通力による「吉祥」であると説き、人びとをなぐさめる仏教。イスラームやキリスト教などの一神教が、災害を神の意思のあらわれとしていることで、信者は苦難を受け入れ、団結して復興に向かうことができた。近代朝鮮では日本の植民地支配を「天変地異」と見なし、琉球(沖縄)では、台風だけでなく軍隊なども海からの「来訪者」として受け止め、災厄を幸福へとかえる営みを続けてきた。歴史・宗教・地域研究者9名が、アジア各地で「天変地異」がどのように語られてきたかをひもとき、いま、自然災害にどう向き合うかを考えるきっかけを提供する。
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収録内容
1 | 第1部 宗教と天変地異(失政が天変地異を招く―儒教 |
2 | 「大地震動」は吉祥―仏教 |
3 | 地震は神の徴か―イスラームの信仰と災害) |
4 | 第2部 王権と天変地異(「日本」の誕生と疫病の発生 |
5 | 朝鮮における天変地異と予言―讖緯書『鄭鑑録』に描かれたユートピア |
6 | 沸騰する南海北山―スルタンの出番か) |
7 | 第3部 外来者と天変地異(“琉球‐沖縄”における海上からの「来訪者」と天変地異の「記憶」―ウルマ島とニライカナイをめぐって |
8 | 植民地支配は天変地異に代わるものだったのか―近代朝鮮での王朝交替予言の変容 |
9 | 天変地異は天子の責任か?―康煕帝の地震観とヨーロッパの科学知識) |
10 | 座談会 天変地異はどう語られてきたか?―天変地異の両義性 |