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商品説明
公益の実現か、権力の乱用か。文字も読めない社会的弱者の権利を守り、裁判所みずから正義を届けるべくはじまった公益訴訟。インド経済の急速な発展のもと、司法の恣意的利用をもひきおこしたその両義的性格を鋭くとらえ、南アジア法の最大の特徴にせまるとともに、政治の司法化をめぐる世界的潮流をも指し示す。
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収録内容
1 | 岐路に立つ公益訴訟という試み |
2 | 第1部 インド(開発政策と司法積極主義の変遷 |
3 | 公益訴訟の展開―その光と陰 |
4 | 公益訴訟とはなにか―伝統的訴訟モデルとの相違 |
5 | 公益訴訟を可能にする諸要因―制度変容のダイナミズム |
6 | 公益訴訟と上位裁判所裁判官の任命方法―政権と司法の綱引き) |
7 | 第2部 他の南アジア諸国(パキスタンにおける公益訴訟の展開―軍政と民政の反復と司法 |
8 | バングラデシュにおける公益訴訟の展開―政争に巻き込まれる司法 |
9 | スリランカとネパールにおける公益訴訟の展開) |
10 | 公益訴訟の両義性と政治の司法化―南アジアの開発と司法 |