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商品説明
トビケラの幼虫は、小さな点のような身近な素材を集めて巣を作る。この虫をまねて、身体のような建築を作れないだろうか。あるいは、日本の伝統木造建築が磨いてきた、細く、移動する線を、今再び取り戻すことはできないだろうか。一枚の布が、テント暮らしを続けるベドウィン達の生命を守っていたように、面の持つしなやかな力を活かせないだろうか。建築家は、自然や歴史、そして量子力学のうちに点・線・面の新しいあり方を探り当てる。木、石、土など、物質と対話を繰り返しながらたどり着いた新たな世界、その扉を開くまで。
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収録内容
1 | 方法序説(二〇世紀はヴォリュームの時代 |
2 | 日本建築の線とミースの線 ほか) |
3 | 点(大きな世界と小さな石ころ |
4 | ギリシャからローマへの転換 ほか) |
5 | 線(コルビュジエのヴォリューム、ミースの線 |
6 | 丹下健三のずれた線 ほか) |
7 | 面(リートフェルト対クレルク |
8 | ミース対リートフェルト ほか) |
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