商品説明
今日、「アマデウス」と言えば、誰もがモーツァルトを思い浮かべるだろう。しかし当の本人は生前「アマデウス」と呼ばれたことも、名乗ったことも、署名したこともなかった。嘘だと思うなら本書を読んでほしい。彼が生涯使い続けたのは「アマデーオ」(あるいは「アマデ」)。その名はモーツァルトにとって唯一の宝、心の支えだった。では、なぜそれは宝だったのか。そして、そんな最愛の名前を、誰が何のために死後のモーツァルトから引き剥がし、「アマデウス」に改竄してしまったのか。著者は、不遇の天才の苦悩と渇望に寄り添いながらその謎を解き明かし、西洋音楽史の欺瞞にも切り込んでいく。
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収録内容
1 | 序曲 名前の話 |
2 | 第1章 親からもらった名前 |
3 | 第2章 ヴォルフガングとアマデーウス・モーツァルト的 |
4 | 第3章 悪夢への前奏曲 |
5 | 第4章 悪夢のドラマ |
6 | 第5章 イタリアの陽光 |
7 | 第6章 アマデーオ降誕 |
8 | 第7章 ドラマの終わり |
9 | 第8章 ウィーンの亡霊たち―陰謀・噂 |
10 | 第9章 モーツァルトの死 |
11 | 第10章 ドイツ語圏に家がない |
12 | フィナーレ アマデーオ、孤高の王国 |
13 | アンコール だれがアマデウスを作ったか |