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商品説明
日本は、一九四三年にビルマを「独立」させ、有力政治家のバ・モオに政府を担当させた。バ・モオたちは、ビルマの自主・自立を強硬に要求し、「カネ」「モノ」「ヒト」の各点で、日本軍の妥協を引き出していった。日本はビルマのあり方を、大東亜共栄圏における新規「独立」の先導モデルと考えており、この関係は他の地域にも援用されるはずだった。住民に対する抑圧、それを是正する動きをも視野に入れ、日本占領期のビルマを分析する。
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収録内容
1 | 第1部 日本軍とバ・モオ政府の政治的衝突(軍票の発行をめぐる攻防 |
2 | 敵国資産の移譲問題 |
3 | バ・モオ政府の日本人顧問団 |
4 | 対米英開戦前後の日本のフィリピン「独立」構想 |
5 | 日本のビルマ政策―東条政権と河辺正三 |
6 | バ・モオ政府と日本軍の葛藤―バ・モオ暗殺未遂事件の処理をめぐって) |
7 | 第2部 ビルマ住民の戦争被害(日本舌領期の中部ビルマとシャン連合州の米不足 |
8 | 日本占領期のビルマにおける米不足再考―戦争末期の南シャン、カレンニー行政区を中心に |
9 | ビルマにおける日本軍の残虐行為について |
10 | ビルマ住民の空襲被害―死傷者数の解明に向けて) |