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商品説明
憲法九条が改正され、自衛隊に交戦権が与えられた冬。空自佐官のぼくは、妻の智恵子と千歳基地の官舎で暮らしている。しかし、智恵子は知らない。ぼくがQ国の無人軍用機を遠隔操縦し、反政府組織を攻撃する任務に就いていることを。ぼくは彼女の知らない空で戦争をしている―。表題作の他、化粧品会社の新素材の軍事転用をめぐり社員夫婦が抱えた秘密、過重労働で心身を蝕まれる会社員と老人の邂逅など、組織で生きる人々のジレンマを描く七編。抗えない状況で自らの正義が揺らぐ時、何ができるのか。今、私たちが直面する危機について問いかける短編集。
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