著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
本書は、詩を伴侶にした詩人の喜びと志に満ちている。と同時に、見逃してはならないのは、現代詩の苦闘というものが詩人・原圭治を通して現れていることである。この時代における希望とは、すでにそこにあるものではなくなった。むしろそこにあるものは不安と絶望だからだ。未来に希望を共有するには、現在の不安と絶望を吟味し、解析による転換こそ必要であることをこの書は提言している。まさに詩における力と希望の回復である。
関連記事
収録内容
1 | 詩論(状況と詩運動 |
2 | 情念と詩 ほか) |
3 | 詩人論(生きる力を詩に求めて―犬塚昭夫著「断腸文庫」詩集完成によせて |
4 | リアリズム詩 ひとつの軌跡―犬塚昭夫「断腸文庫」詩集小論 ほか) |
5 | 旅のエッセイ(ゴッホの絵の風景を訪ねて |
6 | シケイロス大壁画への旅 ほか) |
7 | ヒロシマ・遺言ノート(広島―ヘンリー・ムーアの「大きなアーチ」 |
8 | 行動する原爆詩人 栗原貞子 ほか) |