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商品説明
鎌倉時代末期、兼好法師が著した日本文学屈指の古典『徒然草』。自然の移ろいに美を見いだし、死や老いが主題の随想を含むため「無常観の文学」という理解が主流だ。しかし、ベストセラーだった江戸時代には多様な読み方がなされた。江戸幕府に仕えた儒者の林羅山は儒教に基づく注釈書を作り、近松門左衛門は浄瑠璃で兼好を色男として描いた。本書は『徒然草』の知られざる章段や先達の読みを通して奥深さと魅力に迫る。
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収録内容
1 | 序章 徒然草の誕生 |
2 | 第1章 「つれづれ」とは何か |
3 | 第2章 教科書に載らない章段 |
4 | 第3章 兼好の巧みな話芸 |
5 | 第4章 黙読だけではない楽しみ方 |
6 | 第5章 古典としてのポテンシャル |
7 | 終章 再び「つれづれ」とは何か |