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商品説明
なぜ、ヴァルザーはかくも重要なのか?20年以上にわたるヴァルザー読解を通じて、今、この問いに答える。多くの作家たちに愛されつづけたヴァルザーの文学的闘いの足取りを多様な方法で浮かびあがらせる。
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収録内容
1 | 第1部 『ローベルト・ヴァルザー作品集』を読み解く(「散歩文」の原風景―散文小品『グライフェン湖』を読む |
2 | 「母の言葉」と「王子言語」のあいだから生まれる虚構言語―初期小劇『白雪姫』を読む |
3 | 「母の言葉」の喪失を埋めてゆく散文―ベルリン時代の長編小説『タンナー兄弟姉妹』をその前史から読む |
4 | 「大ベルリン」vs「小ヴァルザー」―ベルリン時代、ビール時代の散文における差異化の運動を読む |
5 | 「はじめて書きつけた慣れない手つきの文字」に出会うための散歩―ビール時代の中編作品『散歩』を読む |
6 | 「ミクログラム」のもたらす幸福―ベルン時代の長編小説『盗賊』を読む) |
7 | 第2部 翻訳からヴァルザーの原作を読み直す(『白雪姫』全訳 |
8 | 「イメージ」、「意味」、「物語」の/に抗する、レトリックを翻訳する―『白雪姫』の英・仏・日本語翻訳比較分析 |
9 | 絵で描く存在を文字で描く存在を翻訳する―ベルン時代の散文小品『ヴァトー』を読む) |