著者・出版社・関連アーティスト
商品説明
かつて多くの若者たちが「知的なもの」への憧れを抱いた。大学はおろか高校にも進めなかった勤労青年たちが「読書や勉学を通じて真実を模索し、人格を磨かなければならない」と考えていた。そんな価値観が、なぜ広く共有されえたのか。いつ、なぜ消失したのか。地域差やメディアも視野に入れ、複雑な力学を解明する。
関連記事
収録内容
1 | プロローグ 「格差と教養」の時代 |
2 | 第1章 敗戦と農村の教養共同体―青年団と読書の希求(敗戦と青年団 |
3 | 農村教養文化の困難 |
4 | 農村社会の閉塞と人口流出) |
5 | 第2章 上京と「知的なもの」への憧憬―集団就職と定時制(上京への憧れと幻滅 |
6 | 「進学の代替」としての大企業 |
7 | 定時制が生み出す「冷却」) |
8 | 第3章 人生雑誌の成立と変容―転覆戦略のメディア(大衆教養メディアと転覆戦略 |
9 | 教養雑誌の衰退と見えなくなる格差 |
10 | 断片化する教養) |
11 | エピローグ 格差と教養の乖離 |