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商品説明
カント晩年の平和論は、全ヨーロッパが戦火に包まれ、革命によって近代民主主義国家の原型が作られた時代に書かれた。人間にとっての「自然状態」は戦争であり、平和は「新たに創出すべきもの」と考えたカントは、法の秩序を社会に行き渡らせることの価値を重んじる。西洋近代最大の哲学者は、私たちはいかにして平和を獲得できると説いたのか。不朽の名著を現代にひもとく。
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収録内容
1 | はじめに 哲学の視点から平和の可能性を考える |
2 | 第1章 誤解されやすいカントと『永遠平和のために』(遅咲きの哲学者カント |
3 | カント教授の一日 ほか) |
4 | 第2章 世界国家か、国家連合か(戦争が起こりにくくなるような社会の仕組み |
5 | 共和的な体制とは何か ほか) |
6 | 第3章 人間の悪こそ平和の条件である(議論の自由と秘密条項 |
7 | 自然こそが永遠平和を保証する ほか) |
8 | 第4章 カントがめざしたもの(哲学的土台としての「付録」 |
9 | 道徳と政治の一致 ほか) |
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