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商品説明
近現代のメディアをめぐる一大転換は、宗教という領域の創作行為、情報共有、知識の扱い方へも大きな変化を生じさせた。メディアが生成した宗教表象を受容することで、人々は、どのような仏教文化を生み出したのか。社会的に生み出された文化的所産である仏教的人物像の性質と機能を明らかにし、仏教文化に見られるメディア表現の創造と受容の実態へ迫る。
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収録内容
1 | 序論 創りかえられる仏教的人間像―宗教表象の創出と再生産 |
2 | 第1章 仏教絵本『こどものくに別冊 おしゃかさま』にみるブッダのイメージ |
3 | 第2章 新聞小説と親鸞―石丸梧平の人間親鸞像 |
4 | 第3章 高橋五山と仏教紙芝居―勢至丸様を中心に |
5 | 第4章 近現代ドイツにおけるブッダのイメージ―ヘルマン・ベック、フリードリヒ・ハイラー、カール・ヤスパース |
6 | 第5章 明治期の文学における仏教的表象の萌芽―露伴作品を視座として |
7 | 第6章 変容する妙好人像 |
8 | 第7章 「風景」から「即身」へ―「空海」を、今、体感する |
9 | 第8章 一九六〇年代の大衆文化に見る非合理への欲望―「飢餓海峡」「恐山の女」の中の“恐山”と“イタコ” |
10 | 第9章 現代消費社会における「ブッダ」像―手塚治虫『ブッダ』から中村光『聖☆おにいさん』への転生 |