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商品説明
「ただそこにあること」こそケア。愛猫の看取り、父親の認知症、先輩の孤独死、友人に教えられたアート作品―著者が関わる人々や環境がもたらした感慨によって深まる「ケア」の形而上学的問いは、フッサール・富士谷御杖・マラブーといった碩学の考察を引きながら刺激的に展開し、知的興奮を呼び起こさずにはいられない。
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収録内容
| 1 | 第1章 暴力被害者のケア―“生き延びる(survival)”ことの倫理(“生き残ること”と“生き延びること” |
| 2 | 「子ども虐待」という“社会・政治的暴力”―「トラウマ」の連鎖 ほか) |
| 3 | 第2章 「生き延びる者」へのケア―長寿高齢社会の現実(哲学的課題としての「認知症」―哲学者マラブーの挑戦 |
| 4 | 「認知症」が問いかけるもの ほか) |
| 5 | 第3章 “社会的孤立者”へのケア―「孤独死」社会における倫理(「孤独死」の現在 |
| 6 | 「ひとりで死ぬこと」の意味―「スピリチュアリティ」の“ケア” ほか) |
| 7 | 第4章 “からだ”と“ことば”のケア倫理(“からだ”という問題圏―“からだ”は所有物か? |
| 8 | 東洋的心身論の試み―湯浅泰雄の“身体”論 ほか) |
| 9 | 第5章 「生存の美学」としてのケア―“ケア”が“アート”に出会う“場所”(「アウトサイダー・アート」と「アート・セラピー」 |
| 10 | ダーガーの生きた世界―「アート作品」としての生 ほか) |
