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商品説明
裸の皮膚、華奢な骨格、平らな歯列―。ホモ・サピエンスのこうした特徴は、必ずしも生存競争に向いているとは言えない。その不利を覆し、人類に繁栄をもたらしたのが「魚食」だった。人類は、魚食によってホモ・エレクツスやネアンデルタールら、陸の王者との競合を避け、アフリカから拡散していく過程で、飢えを満たし、交通手段を発展させ、新たな文化を生み出した。果たして、それは一体どのようなプロセスであったのか?他の霊長類との比較、最新の人類史研究の成果を総動員し、やがて日本列島へと至る「大逆転の歴史」を鮮やかに描き出す。
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収録内容
1 | 第1章 霊長類は魚を食べたか |
2 | 第2章 大型類人猿と古人類の食物とは |
3 | 第3章 ネアンデルタールという謎 |
4 | 第4章 ホモ・サピエンスにとって魚食とは何か |
5 | 第5章 進化する生態的地位―水辺から海辺へ |
6 | 第6章 農耕牧畜文明に漁撈の痕跡を探る |
7 | 第7章 日本列島の漁撈採集民 |