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商品説明
なぜ車椅子の横に立つ人を、介助者と決めつけてしまうのか。既存の言葉からはみ出た日々をすくい取らない想像力は、生きにくさを生む。言葉が見つからないこと、言葉がまだないことこそ掘り起こさなくては、その正体はつかめない。消毒された詩原稿、病室で思いを受け止めたスケッチブック、路上にくりだした障害者―。自らの生きにくさを形にした人びとをめぐって、社会を問い返す。
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収録内容
1 | 1 言葉にできない生きにくさの前で(車椅子の横に立つ人 |
2 | 生と死の「情念的語り」 |
3 | 「わかりやすさ」への苛立ち) |
4 | 2 自覚なき悪意に息をうばわれる前に(生命と尊厳のために怒れるか |
5 | 「殺意」の底を見据えること |
6 | 憲法の断層―実存に響く言葉を求めて) |
7 | 3 都合のいい言葉を押し付けられる前に(「がんばる健気な障害者」はどこから来たのか?―日本文学の中の障害者たち |
8 | 「一階六号室」の修羅場―『さようならCP』が映したもの) |
9 | 4 生きのびるための表現(情念の残り火―「心病む人」のアートを「観る/観せる」こと |
10 | 名もなき言葉の断片たち―「“こと”としての文学」を読むために |
11 | アートへの“希待”―「丘の上病院」という試み |
12 | 「自己表現障害者」たち |
13 | 生き延びるための「障害」―「できないこと」を許さない社会 |
14 | 「存在しないもの」にされた人の言葉) |