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商品説明
テレビディレクター30年の著者が、ドキュメンタリー制作の過程で邂逅した人々の、まなざしに宿った力と背後に広がる世界を綴ったエッセイ集。近現代史のなかで葛藤した人々の、戦争や不条理な権力に翻弄された経験に裏打ちされた言葉が、重く深く、体の奥に染みこむ。
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収録内容
1 | 静かな光―カズオ・イシグロ(ノーベル文学賞受賞作家) |
2 | 鎮魂の祈りをこめて―西村勇夫(長崎・浦上の潜伏キリシタン子孫、被爆者) |
3 | 老酔狂の意志と矜持―西部邁(“保守の論客”といわれた思想家) |
4 | 赤い背中の悲しみ―谷口稜曄(被爆体験を世界で語り伝える) |
5 | 父なるまなざし―後藤文雄(カンボジア難民に尽くす型破り神父) |
6 | 傷ついた少年の心―メアス・ブン・ラー(元ポル・ポトの少年兵、カンボジアで教育支援) |
7 | 本土に問う―大田昌秀(元鉄血勤皇隊員、元沖縄県知事) |
8 | 人と人のあいだ―無着成恭(「やまびこ学校」の実践、教育者、僧侶) |
9 | 大切なものは何―本田哲郎(カトリック神父、大阪釜ヶ崎の労働者の中で働く) |
10 | 涙の理由―義父と実母(二人の死に直面して考えたこと) |
11 | 教育は国家のものじゃない―大田堯(教育界のレジェンド、日本子どもを守る会名誉会長) |
12 | 少年のような、それでいて鋭く―ドナルド・キーン(日本文学・日本文化研究の第一人者) |
13 | 国境を越えたブルース―新井英一(コリアンジャパニーズの歌手) |
14 | 見えない糸―檀一雄(“最後の無頼派文士”、直木賞作家) |
15 | 大津波と万里の長城―田畑ヨシ(田老の二度の津波を語り継ぐ絵本作家) |
16 | 哀しみに満ちた奥にあるものは―李鶴来(訴え続ける韓国人元BC級戦犯) |
17 | 奪われた日々―三人の女学生たち(長崎の兵器工場で魚雷作りに従事して被爆) |
18 | 遠い祖国―加藤登紀子(歌手デビュー55年、未来へ) |
19 | パーパ、来訪―フランシスコ(日本に特別の思いを寄せるローマ教皇) |
20 | 信と義に殉じて―中村哲アフガニスタンに命を捧げた医師) |