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商品説明
自我を確立し、社会的な地位を得たあと、人は何を求めて生きるのか。中年期になると人は「何かが足りない」と不可解な不安に駆られるものだ。夏目漱石、大江健三郎、山田太一など、日本文学の名作12編を読み解き、登場する中年たちの心の深層を探る。
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収録内容
1 | 人生の四季―夏目漱石『門』 |
2 | 四十の惑い―山田太一『異人たちとの夏』 |
3 | 入り口に立つ―広津和郎『神経病時代』 |
4 | 心の傷を癒す―大江健三郎『人生の親戚』 |
5 | 砂の眼―安部公房『砂の女』 |
6 | エロスの行方―円地文子『妖』 |
7 | 男性のエロス―中村真一郎『恋の泉』 |
8 | 二つの太陽―佐藤愛子『凪の光景』 |
9 | 母なる遊女―谷崎潤一郎『蘆刈』 |
10 | ワイルドネス―本間洋平『家族ゲーム』 |
11 | 夫婦の転生―志賀直哉『転生』 |
12 | 自己実現の王道―夏目漱石『道草』 |
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